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2009.09.07

今週の「きらきら健康相談室」~お薬を買うときの主役はあなたです!~

今年6月に薬事法が改正されました。

薬局でなくてもコンビニやホームセンターでも

お薬が買えます。

 

登録販売者という新たな資格もでき、

薬剤師でなければ販売できない薬もあれば

説明努力義務の商品やセルフOKの商品やらと

何やら随分大幅に法律が変わっています。

 

そんな状況の中、

私がみなさんに一番言いたいことは

お薬を選んでもらうときも

主役はあなた。

あなたの体はあなたしかわからない。。。。

と言う事です。

 

ここでちょっと胃腸薬の事例でお話してみますね。

 

店頭で見られる胃腸の症状には大きく4タイプあります。>


どのタイプにも胸焼け、もたれ、痛みの症状が

現れることがあるので


それをうまく聞き出すのが薬剤師の仕事です。

 

 「胃炎」 ・・・胃粘膜や胃壁が異常を起こす

 「胃酸過多」・・・胃酸の分泌が過剰になる 

 「神経性胃炎」・・・ストレスなど神経が原因で胃に異常を来たす

 「消化不良」・・・胃の働きが弱り、うまく機能しない状態

♥:(50代の主婦)

主人の胃薬が欲しいのですが、

最近仕事が忙しく疲れてるようなんです。

どうも時々きゅっと痛くなるようなんですが・・・。

いつも痛み止めのお薬が入っているのを飲んでるんですが・・・。

♣:何か他に飲んでいるお薬ありますか?

♥:持病に前立腺肥大があってその薬を飲んでいます。

♣:胃腸薬の痛み止めにロートエキスという成分があるのですが

もしそれなら前立腺肥大や緑内障の方がお飲みになると

おしっこが出なくなったり症状が悪化したりしますよ。

今お仕事が大変そうなので胃の粘液の分泌を活発にして

傷んだ粘膜を強い胃酸から守るお薬を出しておきますね。

♥:痛み止めでなくていいのですか?

♣:まずは持病にとって安全でしかも胃粘膜を保護する

お薬で試してみましょう。

おそらく今のようなきゅっとした痛みはなくなると思います。

 

持病がある時の 副作用の危険を知らせ、

ただ、痛みを止める成分の胃腸薬をすすめるのではなく、

加齢とともに分泌が少なくなる胃粘液の不足からくる痛みと

判断してお薬をすすめた例です。

疲れてストレスがたまっている時は

胃酸の分泌量と胃粘液の分泌量のバランスが崩れ、

痛むことがあります。

こうやって考えると

「痛みがあるので胃薬ください」

だけでは適切なお薬が出ないということが

わかっていただけるでしょうか・・・。

持病、年齢、何故そのような症状になったかを

聴いて初めてお薬をお出しできるということです。

どうぞ、自分をうまく説明して

ご購入くださいね。

それがお客様にとっても

薬剤師にとっても安心のお薬販売になるんですね

2009.08.31

今週の「きらきら健康相談室」~私は骨粗鬆症じゃない!~

個人カウンセリングの時には

体組成と言って

筋肉や内臓脂肪、基礎代謝、カラダ年齢

骨年齢を測定して

その結果を見てお話をしている。

 

いつものように相談会をしていると

お客様が血相を変えて来られた。

 

「あなた!

 私の骨は大丈夫!って言ったわよね!」

 

と言って興奮しておられる。

 

2ヶ月前の測定会のときの

カウンセリングシートを確認すると

年相応の骨量だった。

 

年相応。。。

そう。そのお客様は71歳。

71歳というと身長の縮みも大概でてくるお年頃。

年相応の方の中には

骨量が足りてない方も

足りている方も含まれる微妙なところだ。

 

私は医者ではないので

骨粗鬆症であるとか、そうでないとか

診断することは絶対にない。

ご説明する時にはそれを必ずお伝えしているが

その方はどうもとても気にしておられたようで

年相応=大丈夫!という図式になっていたようだ。

とりあえず、

お座りいただいて事情をお聞きした。

 

すると、歯科治療の際に

骨粗鬆症では治療できないところがあるので

その治療をするのであれば

骨粗鬆症ではないという診断書

もらってくるよう歯科で言われたそうだ。

 

ところが

内科では骨粗鬆症ではないとは書けないと

拒否されたというのだ。

 

その方は「私は骨粗鬆症ではないのよ!」とおっしゃる。

 

その時、私は自分の喘息と重ね合わせた。

 

自分はお薬が飲みたくないから

一生懸命努力した。

だから私がその病気だと言われても

納得いかないわ。

 

私は心の中で

お客様の気持ちをそう代弁してみた。

 

そしてこう言った。

 

「お客様。。。

 骨量が減らないように

 とっても努力されたんでしょう。

 

 頑張りましたね。

 それなのに『骨粗鬆症ではない』と言ってもらえない。。。

 

 悔しいですね。」

 

お客様はその通りととっても大きくうなづかれた。

 

「お客様。。。

 今、お客様のことはちょっと置いておいて

 

 71歳。女性。という状況の骨量を思い浮かべると

 私の答えはいつ骨粗鬆症になってもおかしくないくらいの

 自然なことっていう答えが出てくるんですよ。

 

 その女性が歯科治療で

 もし、何ヶ月か続く治療中に

 あごの骨がもろくなっていったらどうでしょう。。。

 

 ひょっとしたらとても危ないこともあるかもしれませんね。

 

 そんなことを考えたら

 内科のお医者様も、歯医者さんも

 できるだけ安全な方法を選ぼうと思うんじゃないでしょうか。。。

 

 お客様は自分が

 骨粗鬆症かもしれないと言われたことに

 焦点が当たっていますよね。

 

 でもお医者様方はお客様の安全を

 最優先に考えておられる。

 

 骨粗鬆症じゃないと言い切って

 そうであってもいいご年齢の方の治療をして

 何かあったらどうするのでしょうね。

 

 ちょっと焦点の当て方変えてみませんか?」

 

お話しながら自分のことだと思った。

喘息になった自分を認めたくなくて

しっかり向き合わなかった私。

 

でもあるとき、頭を切り替えて

予防薬でコントロールしようと思ったときから

体調は良くなっていった。

 

お薬も使わなければならない時は使って

日常生活を維持しながら

そのお薬をやめていく自分になろうと思ったら

とてもカラダも気持ちも軽くなったのだ。

 

薬剤師の私でさえ

自分の病気となるとこんなに認められないのだと

今回体調を崩して初めてわかったことだ。

 

お客様が受け入れられないのも

とてもその気持ちが今はわかる。

 

私のそんな経験をお話しながら説明していくと

お客様はこうおっしゃった。

 

「先生方は私の為を思ってくださっているんですね。

 

 この年齢だとみんな骨粗鬆症になっても無理もないのね。

 

 今、私の考えることは骨粗鬆症であるかどうかじゃなく

 

 どうやったらうまく歯の治療をしてもらえるかなのね。

 

 何だかとってもすっきりしたわ。

 

 でもこれからも骨にいいものは続けていきたいから

 

 何を食べて何をしたらいいかいろいろ教えてね」

 

良かったあ。

 

お客様は私の鏡。

 

そして私はお客様の鏡だったんですねえ。

 

これでお客様。きっと歯も良くなるなあ。。。。。

2009.08.31

今週の「きらきら健康相談室」~私は骨粗鬆症じゃない!~

個人カウンセリングの時には

体組成と言って

筋肉や内臓脂肪、基礎代謝、カラダ年齢

骨年齢を測定して

その結果を見てお話をしている。

 

いつものように相談会をしていると

お客様が血相を変えて来られた。

 

「あなた!

 私の骨は大丈夫!って言ったわよね!」

 

と言って興奮しておられる。

 

2ヶ月前の測定会のときの

カウンセリングシートを確認すると

年相応の骨量だった。

 

年相応。。。

そう。そのお客様は71歳。

71歳というと身長の縮みも大概でてくるお年頃。

年相応の方の中には

骨量が足りてない方も

足りている方も含まれる微妙なところだ。

 

私は医者ではないので

骨粗鬆症であるとか、そうでないとか

診断することは絶対にない。

ご説明する時にはそれを必ずお伝えしているが

その方はどうもとても気にしておられたようで

年相応=大丈夫!という図式になっていたようだ。

とりあえず、

お座りいただいて事情をお聞きした。

 

すると、歯科治療の際に

骨粗鬆症では治療できないところがあるので

その治療をするのであれば

骨粗鬆症ではないという診断書

もらってくるよう歯科で言われたそうだ。

 

ところが

内科では骨粗鬆症ではないとは書けないと

拒否されたというのだ。

 

その方は「私は骨粗鬆症ではないのよ!」とおっしゃる。

 

その時、私は自分の喘息と重ね合わせた。

 

自分はお薬が飲みたくないから

一生懸命努力した。

だから私がその病気だと言われても

納得いかないわ。

 

私は心の中で

お客様の気持ちをそう代弁してみた。

 

そしてこう言った。

 

「お客様。。。

 骨量が減らないように

 とっても努力されたんでしょう。

 

 頑張りましたね。

 それなのに『骨粗鬆症ではない』と言ってもらえない。。。

 

 悔しいですね。」

 

お客様はその通りととっても大きくうなづかれた。

 

「お客様。。。

 今、お客様のことはちょっと置いておいて

 

 71歳。女性。という状況の骨量を思い浮かべると

 私の答えはいつ骨粗鬆症になってもおかしくないくらいの

 自然なことっていう答えが出てくるんですよ。

 

 その女性が歯科治療で

 もし、何ヶ月か続く治療中に

 あごの骨がもろくなっていったらどうでしょう。。。

 

 ひょっとしたらとても危ないこともあるかもしれませんね。

 

 そんなことを考えたら

 内科のお医者様も、歯医者さんも

 できるだけ安全な方法を選ぼうと思うんじゃないでしょうか。。。

 

 お客様は自分が

 骨粗鬆症かもしれないと言われたことに

 焦点が当たっていますよね。

 

 でもお医者様方はお客様の安全を

 最優先に考えておられる。

 

 骨粗鬆症じゃないと言い切って

 そうであってもいいご年齢の方の治療をして

 何かあったらどうするのでしょうね。

 

 ちょっと焦点の当て方変えてみませんか?」

 

お話しながら自分のことだと思った。

喘息になった自分を認めたくなくて

しっかり向き合わなかった私。

 

でもあるとき、頭を切り替えて

予防薬でコントロールしようと思ったときから

体調は良くなっていった。

 

お薬も使わなければならない時は使って

日常生活を維持しながら

そのお薬をやめていく自分になろうと思ったら

とてもカラダも気持ちも軽くなったのだ。

 

薬剤師の私でさえ

自分の病気となるとこんなに認められないのだと

今回体調を崩して初めてわかったことだ。

 

お客様が受け入れられないのも

とてもその気持ちが今はわかる。

 

私のそんな経験をお話しながら説明していくと

お客様はこうおっしゃった。

 

「先生方は私の為を思ってくださっているんですね。

 

 この年齢だとみんな骨粗鬆症になっても無理もないのね。

 

 今、私の考えることは骨粗鬆症であるかどうかじゃなく

 

 どうやったらうまく歯の治療をしてもらえるかなのね。

 

 何だかとってもすっきりしたわ。

 

 でもこれからも骨にいいものは続けていきたいから

 

 何を食べて何をしたらいいかいろいろ教えてね」

 

良かったあ。

 

お客様は私の鏡。

 

そして私はお客様の鏡だったんですねえ。

 

これでお客様。きっと歯も良くなるなあ。。。。。

2009.08.24

今週の「きらきら健康相談室」~甘いものがやめられない~

「わかってはいるんですが

 

 甘いものがどうしても止められないんです・・・。

 

                      意志が弱いので・・・・。」

 

本当にこの手のご相談をお受けします。




違います

 

それは意志が弱いのではありません。

 

 

ケーキ、チョコレート、饅頭、クッキー……。

 

甘い物が好きっていう方。

実はそれがくせになる脳の仕組みがあるって知ってますか?

 

甘い物に含まれる精製された砂糖は、

急速に体内で吸収されて、

血液中が高血糖の状態になります。

 

これを低下させるために、

今度はすい臓が大量のインシュリンを出して、

血糖値を低下させます。

 

精製されたお砂糖で上がったしまった血糖値を

下げるために膵臓が頑張りすぎると

今度は下がりすぎて低血糖になってしまいます。

 

そして、下がりすぎた血糖値を上げるために

通常余ったエネルギーを蓄えている

肝臓のグリコーゲンを出します

 

ややこしいですが

砂糖(高血糖)→インシュリン(低血糖)→グリコーゲン

の悪循環がくりかえされるのです。

 

さて。。。

で。。。

この悪循環の時何が起こるのか。。。

 

グリコーゲンを出すために必要なのが、

アドレナリンという物質です。

「聞いたことある!」っていう方

結構いらっしゃるのでは。。。

 

アドレナリンは神経伝達物質なのですが、

攻撃ホルモンとも呼ばれていて、

気分を高揚させ、イライラさせる作用があります。

 

 

「甘いものを食べる」

     ↓ 

「低血糖になる」

     ↓

         

「イライラする」(グリコーゲンを出すため)

     ↓

「甘いものを食べる」(イライラを抑えるため)




これが悪循環のはじまり、はじまり~~~

 

甘い物が止められない人は、

砂糖を食べた後の低血糖を体が経験して、
その時のイライラ感を起こさないために

また砂糖を摂りたくなるという悪循環に陥り、

低血糖状態に陥ってしまいます。




低血糖に陥った脳
頭が働かず、ボーっとしたり、

脳細胞の破壊にもつながります。






じゃあ、そんな時どうしたら・・・!?

 

不安感や不快感が増すと、

あなたのからだはそれを柔らげる
ために「セロトニン」という神経伝達物質を求めます。

 

それが簡単に出せるワークは「首回し」

首を動かすと、

大量の電気信号が伝わり

脳が活性化され、

セロトニンの生成&分泌が促進されます。

 

是非甘いものが欲しくなったら

首を回してみてくださいね

 

最初はちょっと意識して我慢すると

甘いものの連鎖を断ち切ることができますよ

 

 

2009.08.17

今週の「きらきら健康相談室」

さて、今日から今週の「きらきら健康相談室」が始まります。

 

初回は何を書こうかなあって考えたんですが

私のカウンセリングの原点を教えてくれたお客様。

やはりこの方を外して

今の私はありませんので・・・。





まだ、知識だけで

カウンセリングやメンタルヘルスを勉強するずっと前、

そうだなあ。。。10年近く前のこと。

 

健康相談にいらしたMさん。

その女性は普段から健康に気遣い、

運動やらサプリメントなど

熱心にいつも質問してくださっていた。

 

その日は「コレステロール値が高いから心配」

というご相談。

 

食生活をお聞きすると

ナント1週間のうち5日(ほぼ毎日)

うなぎを食べているという。

 

即座に

「コレステロール値が高いのに

そんなにうなぎ食べちゃだめですよ。」

と言ってしまった。

 

これがまずかった。

否定から入ってしまって

彼女はそれきりプイっと横を向いて

沈黙してしまった。。。

 

まだ、カウンセリングの予約時間は

たっぷり残っているのにどうしたもんかなあ・・と

悩んだ挙句。

 

「その・・・

 うなぎってどこのうなぎを召し上がるんですか?」

 

とおそるおそる聞いてみた。





そしたらクルっとこちらを向きなおし

「紙と鉛筆を頂戴!」

 

「ここはタレが最高なの・・・

こっちは白焼きがたまらない・・・」

ご自身が通っておられるうなぎ屋さんの地図を

書き始めた。それも数件。

 

その笑顔ったらさっきそっぽを向いた方とは思えない。

 

あまりにおいしそうにお話になるので

「私も行ってみたいなあ・・・。」というと

 

「いいわよ。連れて行ってあげる。

 いつが都合がいいの?・・・・」

と饒舌にお話が始まった。

 

しばらく話した後、彼女がこう言った。

 

「わかってたんだあ。。。

 うなぎが悪いんだろうなあって。

 いくらおいしからって食べすぎはよくないわね。」

 

ちょっとさびしそうだったけど

自分で納得したようだった。

 

カウンセリングは傾聴が基本

その方の生き方を尊重するところから始まる。

 

今なら当然そうするが

未熟な私が否定から始めてしまった失敗談。

 

でも

「コレステロールって

食べるものの影響って20%しかないんですよ。

 

血液の中に溜まるコレステロールの80%近くは

いろいろ食べたものを使って

肝臓でつくられるんです。

 

だからコレステロールが多いといわれる食品を

けずるだけではあまり意味がないんですよ。

 

すべての食べものの量や質で変わってきます。

基本はバランスよく。。。なんです。」

 

この話で彼女の目がキラっと輝いた

 

そうなんだあ。

 じゃあ、いろんなものを気をつけて

 食べればいいのね。

 お野菜なんかもしっかり食べるわ。

 

 あっ!

 もちろん、うなぎももう少し控えめにね・・・。」

 

 

 

答えは皆さん

ご自分が持っておられるんですねえ。


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