だ:「とにかく荷物は減らせよ。
パスポートも要らん。
日本円とカードも1枚だけ。」
私:「荷物減らすって言っても女の人はそうはいかないよ。
それにパスポートは何があるかわからないから
持って行かないと・・・。」
だ:「コピーでよいから!」
腑に落ちないまま
かれが探してきた落款のお店に向かう。
それにしても歩く歩く・・・
そして行き着いたら
そのお店は最近つぶれたところだった。
どうしようかと思ったら
向かいにJCBのカウンターがあり駆け込む。
二人とも持っていたカードはVIZA(汗)
それでも大丈夫と言ってくれたJCBのお姉さんに
落款のお店を聞いたら
「私のお気に入りですけど」と言って
紹介してくれたのが先日UPした「宋さんの易文堂」
お礼を言って出るときに
「現金しかだめなのでお気をつけてー」と声をかけられる。
出てすぐに銀行があったので
換金しようとしたらパスポートが必要と言われ
あっさり断られる。
私:「ほら!だから持っていこうと言ったでしょ!
しかも落款のお店もつぶれてるなんて!」
また、その宋さんのお店まで
両替できないまま歩き始める。
歩く歩く・・・
カードで交渉して無理だったら
ホテルまでパスポートを取りにいかないと。
でもそこまでタクシーで帰る「元」も無いやん!!
宋さんのお店に向かう途中の私は
ずっと黒いこころで
どうしてこんなことになったのか・・・
なぜこんなに歩いているのか・・・
他の人と来ていたらこんな思いしてないかも・・・
と思い続けていた。
でも途中、ふと我に返った。
「いかんいかん。
めっちゃ、いやな不満おばさんになってる!
そう思ったことは仕方がない。
だって本当に悲しかったもん。
そしてずっと歩いてるから・・・
ああ。しんどい。
でもここにいて
今、できることは?って考えたら
目の前にいるだんなさんとこの旅を楽しむこと!
と決めよう!」
そうこうしてやっと易文堂に到着。
日本語が話せる奥様がにこやかに店頭に現れて
私のオーダーに答えてくれる。
奥様:「大丈夫!大丈夫!
よいのができるよ。
五行?ああ。開運ね!
同じ値段で開運の落款にできるから。」
私:「円しか持っていないのです。」
奥様:「円OKよ」
私:「ほんとに!おつりは元でもらえますか?」
奥様:「OK!
両替もしてあげるよ!
落款はすぐにできるから買い物もいってらっしゃい
できたらホテルに届けておいてあげるから」
その後の買い物は超ご機嫌に。
ああああああああ。
宋さん夫妻が神様に見えた
この旦那さんと旅行を楽しむ!って決めたら
一発大逆転のご褒美(^_-)-☆。
黒いこころは持っちゃダメなんじゃないよ。
持ってることを受け止めて
で?どうするの?
と自分に「問い直すこと」
これが開運の極意なり(笑)
後で調べたら
宋さんは数少ない手彫りの職人さんで
易文堂は大人気のお店と判明。
これもご褒美ですよね。
宋さん、ありがとうございました。
落款のお店を必死で探してくれただんなさんにも感謝。
あっ。ちなみにこの日の万歩計は25000歩でした(汗)