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2013.06.03

連載☆明るい介護㊵【母の誕生日】

先日は母の誕生日でした☆

三男がケーキを持ってお祝いに。。。

母に聞いてみた☆

私:「おかあさん、いくつになったの?」

母:「さあ・・・80歳かなあ。」

私:「残念。まだ79歳だよ」

母:「あら、そう!1歳得したねー

そんな母が大好きだよ。

2013.05.18

連載☆明るい介護㊳【父の入院17・父の本心】

父が倒れて入院してから1か月。
母の医療過誤から数えたら2か月半、
まあ、よくもこれだけ続けて
いろいろなことがあるものだと
振り返ってみても我ながらよくやったと思う。

結局、
自分が医療関係者であると
病院に伝えてから
明らかに対応が変わった。

それもこれも
私がそれ以上のことを言ったわけでもなく
ただただ、病院側が「自分たちの知恵」に負けて
私の顔色を伺いながら
対応してくれたおかげで
かえって私は楽に立ち回れた。

これってどうなんだろう。。。と
自分に問うてみる。

私だからできたことなんだろうか。

これが一般の人だったら
どんな対応だったんだろうか。。。と。

けれど
私は薬剤師として
両親を守ろうとしたのではなく
私のかけがえのない家族として
二人を守りたい・・・という一心だった。

治療してもらうときに
感謝の気持ちを忘れず
けれど治してもらっているから
何も言ってはいけないのではなく
誠意をもって相手に話すことで
それを理解してくれる病院を自分の手で探すことが大事だと思う。

医療者も人間なんだから。。。

そしてここまで必死でやってきて
初めて気づいた。

父はせん妄の時も・・・
下血の時も・・・
貧血の時も・・・

私が取った行動に
「お前の言うとおりだよ」と言わんばかりに応えてくれた。

父を助けたつもりになっていたが
実は一連の入院中の「ちょっとした事件」の過程で
私はずっと父に助けられてきたのかもしれない。

父の「娘を信じる力」が
父の病状を変化させていったのだと思う。

助けたつもりだったが
私は「父の愛」に助けられてきたのだと確信した。

2013.05.17

連載☆明るい介護㊲【父の入院16・検査】

結局
父は輸血もホルモン療法も受けずに
貧血を脱することができた☆

そしてせん妄も下血も落ち着いたころ
父の大腸検査が行われた。

これも最初の浣腸で
便が出切っていなかったので
詳細がスコープで見えず
再検査となる。


2回目の検査のとき、
ベテランの看護師さんがやってきて、
今度は腸内洗浄をして
大腸に便が残っていないか
丁寧にしらべてくれたそうだ。
(最初からそうしてくれたらよかったのに。。。)

けれど、
父はついに病院を抜け出そうとした。

私がせん妄の時に
用意していた上着を着て
ズボンも着替えて病院の玄関に立っていた。

駆けつけた弟に一喝された。

いやいや、父に一喝したのではない。

見つけて保護していた看護師に一喝した。

「看護師さんがついていて
どうしてこんなことになるんですか!!

大腸の検査はしんどいでしょ!!

前処理うまくやらないからこんなことになる!!」と

その時、付き添っていた看護師さんは
泣き出したそうだ。

けれど
てっきり自分が叱られると思っていた父は
「ちゃんと検査受ける」と言って
検査室におとなしく向かった。

弟に聞くと
看護師さんには後で謝りに行くけど
お父さんより、看護師さんに文句言ったほうが
お父さんには堪えるから。。。と。

さすが弟。

私たちは良いコンビだわ☆

2013.05.16

連載☆明るい介護㊱【父の入院15】

貧血改善のためには
輸血かホルモン療法しかない。。と主治医は言う。

でも私の答えは両方NOだった。

お父さんの生きる力を
信じたかった。

先生に尋ねてみた。

「先生、外科の患者だから
食事の制限はありませんよね?

好きなものを食べさせてもいいですか?」

ほんの少しで良いので
食べさせて貧血に改善が見えなければ
また、一緒にかんがえていただけませんか?」


OKが出た。

食べさせて。
私は必死で食べさせた。

まずは自宅から
お父さんのお気に入りの食器を持ち込んだ。
好きなメニューを作り
好きなお皿に盛り付けて食べさせた。

まったく食欲のなかった父が
私が手作りしたコロッケを食べた。
天ぷらも食べた。

病人にあぶらっこいもの??って
思われるかもしれないが
父の商売は「食用油の卸業」だ。

誰よりも
食用油を愛している人なんだ。
しかもお惣菜のお店をしていたから
それはそれはお惣菜が大好きなんだ。

だからコロッケ。
だから天ぷら。

こんなこと
家族じゃないと思いつかないんだ。

特にコロッケは
母の得意料理で
隠し味に「三温糖」を使い
衣には卵でなく小麦粉をたくさん使う。

父の大・大・大好きな味なんだあ。

そしたら食べた。
あんなに食欲のなかった父が
すっごく食べた。
おいしい。。。
おいしい。。。と言いながら
私の持っていくものは全部たいらげた。

4日目。

先生に呼び出された。

「貧血の数値が改善されてきています。」

2013.05.15

連載☆明るい介護㉟【父の入院14】

私は薬剤師だけれど
入院して先生に父をお任せしている以上、
そこは先生の指示にできれば従える患者家族でありたいと思っている。

だから先生に喧嘩を売ろうなんて
微塵もない。

だけどだけど
次々そういう状況がやってくる。


腰椎圧迫骨折で入院し
入院による不安などから生じる不穏な態度を
薬で押さえて管理する姿勢。

下血の原因についても
今までの薬の飲み方を聞いてもらえれば
がん以外の想定もいくつかしてもらえるはずだ。


私は薬剤師という立場を
傲慢な態度で使っていないか
自分に何度も問うてみた。

入院によるせん妄の話の時に
主治医には自分が薬剤師であることを告げた。

そしてらその後は何かあるたびに
看護師さんからはもとより、
先生から診療方針の打診まであるようになった。

明らかにうるさい患者家族のレッテルを貼られたいるという感じ。

それでも
私が医療者でなくても
そういう話をできるか考えながら
できるだけフラットな状態で
先生方とは話すようにした。

そんな中、
やっと出血が止まった父だったが
今度はひどい貧血になっていた。

先生からは輸血かホルモン治療の提案があった。


あ~あ。
言いたくないけど
ここでも私の答えは「どちらもNO」だった。


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